2022年7月、アップリカさんからISOFIX(アイソフィックス)固定タイプの1歳3ヶ月(15ヶ月)頃から10歳頃まで使用できるチャイルド・ジュニアシートが発売。
日本で最初にチャイルド・ジュニアシートにISOFIX固定を採用したのはアップリカ。みなさんご存じでしたか?
新生児から使えるチャイルドシートはISOFIX固定のものが増えてきましたが、ジュニアシートはまだまだ数が少ない状態です。
シートベルト固定は取り付け強度に個人差が出ますが、ISOFIXは誰が取り付けても確実に固定されて、より安心安全!
シートベルトだと使ってるうちに緩んできて、たまに付け直しも必要だからちょっと不安なんだよね。
お店でも『ISOFIX固定のジュニアシートってないんですか?』と聞かれることが増えてきました。
交通事故の多い日本。チャイルドシートは6歳まで装着義務が定められています。しかし、車のシートベルトは身長約140cm以上の人に対して最も効果的に守られる仕組みなのがあまり知られていないんです。
なので、身長が140cm頃になる10歳~11歳頃までジュニアシートを使うのが実は理想的。
パパさんママさん、おじいちゃんおばあちゃん、大事なお子さま・お孫さまを全力で守りたいですよね。いくら自分が気を付けて運転していても防ぎきれないのが交通事故。
自分たちに合ったジュニアシートを選んで、安心安全にお子さまとのカーライフを楽しみましょう!
この記事でわかること!
- チャイルドシートのISOFIX固定とシートベルト固定の違い
- フォームフィットISOFIXセーフティプラスABのおすすめポイント
- 去年発売のフォームフィットとの違い
- チャイルドシートの補助金制度
この記事を書いたちゃこまるについて
- ベビー用品販売員歴、13年目
- チャイルドシート指導員
- 抱っこ紐検定1級修了
- 担当はベビーカー、チャイルドシート、抱っこ紐などの大型育児用品
- 男女の年子のお母さん(大学1年と高校3年)
- 子どもが0歳児の時から働くワ―ママ
ISOFIXについてもうご存知の方は、フォームフィットの詳しい解説へ→ここをクリック!
ISOFIX固定とシートベルト固定の違い
ISOFIX固定
チャイルドシートについているコネクターをバーに差し込むだけなので、固定の強度に個人差が出ません。誰でも安心安全に取り付け可能。
シートベルト固定は、チャイルドシート本体に手順通りにシートベルトを通して座席に取り付けるタイプで、ほとんどの車に装着できます。
2012年7月以降に発売された自動車の座席には必ずISOFIXバーが付いているので、その場合はISOFIX専用のチャイルドシートを選んでください。
ちなみにISOFIXバーの付いている座席に、シートベルト固定のチャイルドシートを取り付けることは可能です。
しかしシートベルト固定は、取り付けミスが多かったりシートベルトの締め付け不足が原因で、チャイルドシート本体がグラついたりして固定の強度に個人差が生まれてしまいます。
しかし1歳以降から使えるジュニアシートはシートベルト固定がほとんどなので、もっとISOFIX固定が増えてほしいと思います。
新生児から4歳頃まで使えるチャイルドシートはISOFIX固定で『安心安全』を全力でアピールしているのに、1歳頃から使えるジュニアシートはISOFIX固定が少ないのは少し疑問を感じる今日この頃です。
安全基準R-129とは?
チャイルドシートの安全基準には、R-44とR-129というものがあります。
R-129 | R-44 | |
衝突 | 前後衝突に加え 側面衝突も加味 | 前後衝突のみ |
体型 | 身長に合わせる | 体重に合わせる |
ダミー人形 | 計測センサー付きで実験 | 計測センサーなしで実験 |
前向き可能な月齢 | 生後15ヶ月から | 生後12ヶ月から |
新生児の赤ちゃんは車の進行方向から後ろ向きでチャイルドシートを設置します。
R-44基準は12ヶ月(1歳)から前向きに変えて良いことになっていますが、R-129では15ヶ月からになっています。
そのため、フォームフィットISOFIXセーフティプラスABは『身長76cmかつ15ヶ月以上』から使用することができるジュニアシートになります。
そしてチャイルドシートを助手席に付けるのは原則NGです。後部座席につけるようにして下さい。
車の助手席にはエアバッグが装備されています。万が一の時にエアバッグが作動するとチャイルドシート本来の守る力を発揮できないどころか、エアバッグのパワーのせいで逆にお子さまが危険な状態になります。
なんとエアバッグでお子さまの口を塞いでしまう可能性も出てきます。『エアバッグと相性が悪いので安全ではない』という事を覚えておいてくださいね!
やむを得ずジュニアシートを助手席に設置する場合は、エアバック機能を停止させることをお勧めします。
(ジュニアシートを取り外した際はエアバック機能を再開させるのをお忘れなく!)
フォームフィットISOFIXセーフティプラスABおすすめポイント
お子さまの成長に合わせて体にフィットするISOFIX対応のジュニアシートです!
ぐんぐん成長レバー
最初にもお伝えしましたが、チャイルドシートの装着義務期間は6歳までですが、車のシートベルトは身長135~140cmを超えた辺りから本来の守る力が発揮できます。
6歳頃の平均身長は男の子で約113cm、女の子で約112cmほど。10~11歳頃の平均身長が約136cmほどなので、6歳で使用をやめると約20cm足りていないですよね。
6歳を超えたからと言って大人と同じように座らせると、あごや首の辺りにシートベルトが来てお子さまも不快ですし、万が一の時に首回りが危険です。
なので出来る限り、たくさん車でお出かけする方は身長を基準にジュニアシートを使い続けて欲しいんです。
白い丸の部分を見比べると横幅に広がりができて空間が広がっているのがおわかりいただけるかと思います。
長く使い続けてもらうための工夫として、高さ調節はレバーの上下操作のみ!高さを変えるたびにベルトの付け替えなど面倒な作業は一切不要。
成長に伴い体格は必ず変化します。せっかく長く使えるものを用意したのに『窮屈だから買い替える』なんてことが起きずに安心して使うことができますね。
成長すれば横幅も変わるので、体の変化に対応して1つのレバーで縦横両方サイズを変えられるのはフォームフィットの魅力です!
リクライニングが可能
リクライニング機能が付いているジュニアシートって実は結構少ないんです。
現在、なかなかリクライニング機能の付いたジュニアシートは販売されていません。
その理由の1つとして、あまり角度をつけてしまうと万が一の事故の時に『守る力を最大限に発揮できないから』なんですね。
しかし、車のシートの形状によってはジュニアシートとの間にできる妙な隙間が逆に危険な状態になってしまうなんてこともしばしば。
せっかく安心安全なISOFIX固定のジュニアシートを使っているのに危険が増えるのは大問題です。
しかしフォームフィットなら、お子さまを乗せたままでも簡単に3段階の角度調節が可能なんです。
ただ背もたれが倒れるのではなく、座面が前に出てきて角度が変えられるので車本体のシートの角度を変える手間はありません。
そして何より、リクライニングレバーがパッと見てわかりやすいのがいいですね!
デザインの都合上、レバーがどこにあるか分からない機種も多いので、このくらいわかりやすい方が、おじいちゃんおばあちゃんにお子さまをお願いする時などは便利です。
衝撃から頭を守るマシュマロGキャッチ
アップリカさんが力を入れている衝撃吸収材はマシュマロGキャッチといいます。
コンビさんの生卵を落としても割れないエッグショックは有名ですが、マシュマロGキャッチはまだ知名度が少ない様子。
実際、マシュマロGキャッチを触ってみるとエッグショックよりも分厚くてもっちりしていて『おぉ!』と思わず声が出るレベルの素材なんです。
万が一の時、1番守りたいのは頭部です。後ろ側にもマシュマロGキャッチが入れば心強いですよね!
ほかにもまだあるフォームフィットの魅力
まずは、普段お客さまとお話していて私がゴリゴリに推すところから!
ベルト部分の留め具(タングといいます)がマグネットで固定できるスムーズベルトホルダー!これ、めちゃくちゃ便利です!
お店でもダミーの人形で使い方を説明したり、実際お子さまに座ってもらってママやパパが試してみたりするんですが、感動の声を頂きます。
なんと言っても、タングが座面に沈み込んで乗せ降ろしがスムーズに行かないというイライラからの解放♪
子供がぐずってる時なんて乗せるのも降ろすのもかなりの戦いだからねぇ…。
赤ちゃんが機嫌の悪いときの体をのけ反らせるパワーって、なかなか手ごわいです。『よくこんなパワーあるな…』って関心レベル。
降ろした時に写真のようにセットしておけば、次に乗せる時にすごくスムーズです。
ちなみに、肩ベルトをしっかり伸ばしてからお子さまの乗せ降ろしをして下さい。
次にサイドサポートクッションですが、このクッションのおかげでお子さまが座席の左右どちらかに偏ることなく姿勢を安定させて座ることができます。
チャイルドシートや車のシートベルトって、肩からだけではなく骨盤の位置も重要で、なくべくフィットさせておいた方がいざという時に守る力を発揮します。
ジュニアシートの真ん中に座って欲しいのにいつもどっちかに寄って座ってる気がする…。
座面の中央に座ってもらわないとベルトの位置もずれます。その上、もし肩ベルトの長さも締め付けが甘いと抜け出してしまうことがあります。
そうなるとせっかく高機能なジュニアシートを使っていても、いざという時に危険を回避できなくなります。
寝てしまったときなんてさらに姿勢が崩れるので、サポートクッションでお子さまの位置をしっかりキープし安全性を維持します。
2021年のフォームフィットとフォームフィットISOFIXセーフティプラスABの違い
2021年4月に『フォームフィットAC』、2021年7月に『フォームフィットISOFIXセーフティプラス』が発売されています。
フォームフィットAC
R-44基準で1歳(12ヶ月)から使用可能
商品名にISOFIXと記載ないが、ISOFIX固定
フォームフィットISOFIXセーフティプラス
R-129新基準適合で15ヶ月から使用可能
ぐんぐん成長レバーやリクライニングできるムービングシート、頭部サイドのマシュマロGキャッチなどの機能はどちらも備わっています。
安全基準の違いにより使用できる月齢と、価格に数千円の違いがあります。
そして今回発売のフォームフィットISOFIXセーフティプラスABには何が追加されたのか?
R-129新基準でマシュマロGキャッチの量が増えて(頭部後方に追加)、さらに座面のクッション性が上がっています。
1つ前の機種になると、数千円価格が下がってくるので新しい物が発売になった時はどこが変わったのかを確認して許容範囲内なら1つ前の機種がお買い得でおすすめです!
意外と知らない?チャイルドシートの補助金制度
お住まいの自治体によっては、チャイルドシートの補助金制度があることをご存知でしょうか?
何度も出しますが、6歳まで装着義務のあるチャイルドシートだからこそ備わっている補助金制度。
お子さまを車に乗せるのであれば必ず用意しなくてはいけないものなので、地域によって色々と制度があります。
- 貸出システム
- 購入金額の20~50%の補助(上限金額あり)
- 使用後のリサイクルや譲渡、処分補助
役所に母子手帳をもらいに行く時に教えてくれる自治体もありますし、自分で調べないと教えてくれない自治体もあります。
補助金制度を導入していない自治体もありますが、せっかくなので自分の住んでいる地域に子育てに関するどんな制度があるのか知っておくのも大事です。
何ごとも知っているのと知らないのでは、その先の選択肢の幅が違ってきます!
例えば、性能のいいチャイルドシートを検討していたけど、金額で諦めてしまいそうなとき、補助金制度があると知っていたら手が届くこともあるかもしれません。
納得のいかないチャイルドシートで万が一の事故があった時を想像したら、恐怖や後悔の念に襲われてしまいますしね…。
または、急な出産になりまだ準備が出来ていない時に貸出制度で一旦借りて、時間に余裕ができてからお店に購入に行くのも1つの方法です。
リサイクルや譲渡制度もいいよね!チャイルドシートって粗大ごみになっちゃうから処分にもお金がかかるし。
私が接してきたお客さまの中に転勤族の方がいらっしゃって、最初お住まいの地域で補助金はもらえたけど、処分は自費とのこと。
最初に購入したチャイルドシートを利用中に引っ越した先では、譲渡制度があったため実質処分代が不要だったと伺いました。
『知っていてよかった!』と嬉しそうでしたね。さらに次のお子さまの時に最新の安全基準の物を補助金制度を知っているおかげで躊躇せず選べるとも言っていましたね。
自分達の地域のことをちゃんと調べてみなきゃね!
『お住まいの市区町村名+チャイルドシート+補助』などと調べてもらうと出てきます!
チャイルドシートに対する補助がなかったとしても、子育てに関する知らなかった意外な情報も一緒に載っていたりするので、損することはありません!
フォームフィットISOFIXセーフティプラスABで安心安全におでかけしよう!
今回は2022年7月発売のアップリカフォームフィットISOFIXセーフティプラスABをご紹介しました。
金額的にも、サイズ的にも大きいお買い物になるチャイルドシートやジュニアシート。購入してから『やっぱり違うのにすればよかった…』と後悔したくないですよね。
ISOFIX固定タイプのジュニアシートは販売数がまだまだ少ないのが現状です。
お子さまが成長していろんな場所へ遊びに行ける機会が増えるからこそ、迷わずISOFIX固定のジュニアシートを検討して下さい!
フォームフィットISOFIXセーフティプラスABおすすめポイント!
- 新安全基準R129採用でお子さまを360℃全方向、万が一の事態から守る
- ジュニアシートでは少ないISOFIX固定タイプで個人差がなく確実な取り付けができる
- 15ヶ月~10歳頃までずっとフィットするよう縦も横も伸びる画期的なシート
お子さまが成長すると、行動範囲も広くなっていきます。なので今まで以上に遠出することも増えてくるんですよね。
遠出する機会が増えれば、楽しい思い出が増える分、もちろん起きては困る交通事故の可能性も増えていきます。
自分達がどれだけ気を付けて車を運転していても100%防ぎきれないのが交通事故の嫌な所。
成長に合わせてサイズを変えられ、さらに10歳頃まで長く使えるジュニアシートを使って、大事なお子さまとの素敵な思い出をたくさん作っていきましょう!
たまに『近場の運転ばかりで遠出はほとんどしないから、もう少し機能を落として安く済ませたい』とおっしゃるお客さまが居ます。
確かに長時間乗っているわけじゃないから、ガチガチに守らなくていいかも…と思いがちですが、ちょっと待ってください!
運転するパパさんママさんが慣れていて安全だと思っている場所でも、いつどんなタイミングで万が一の事態が起こるか予測できません。
毎日車を利用するからこそ、同じく使用頻度が高くなるジュニアシートの機能をしっかり見極めて、より安全で操作しやすい物を選んで欲しいと思います。
何かわからないことがあれば、気軽にちゃこまる。までご相談ください!
さらに、他のメーカーのジュニアシートと比較したい場合は、7月にコンビさんから発売になったジョイトリップアドバンスISOFIXについても詳しく解説していますので参考にして下さい。
妊娠・出産・子育てに関するお得な情報のご紹介
妊娠がわかると、本を購入したりインターネットでいろいろ検索したり、不安や疑問が多いのでたくさん情報収集をすると思います。
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