2023年4月21日(金)、Combi(コンビ)から新基準R129適合のチャイルドシート『クルムーヴコンパクトエッグショックJQ』が発売。
2022年3月に発売したクルムーヴアドバンスエッグショックJPからリニューアルしました。
クルムーヴコンパクトは、軽自動車やコンパクトカーへの取り付けを意識して作られた扱いやすいチャイルドシートです。
チャイルドシートで困ること……
- 運転席や助手席、さらに後部座席も狭い
- 赤ちゃんの乗せ降ろしが大変
- 大きくて重いから取り付けが大変
大事な赤ちゃんを万が一の事故から守って、安全に楽しくお出かけできる工夫が詰まったチャイルドシートは、大きくて重いものがほとんどです。
そんなサイズの悩みを解決してくれるのが、クルムーヴコンパクト!
- 幌が付いた状態でも奥行きコンパクト!他の座席を圧迫しない
- チャイルドシートの隣に座ってもゆったり空間を確保
- 片手でクルクル回転できるから乗せ降ろしもラクラク
- ママ1人での取り付けも簡単!
この記事では、現役ベビー用品売り場の販売員が、クルムーヴコンパクトJQを徹底解説します!
- クルムーヴコンパクトの特徴とおすすめポイント
- クルムーヴアドバンスとクルムーヴコンパクトの違い
- クルムーブシリーズの口コミや評判
- Combi(コンビ)のあんしん保証について
など、たくさんの写真付きで詳しく解説していきます。
プレママさんはお店で立ちながらすべての機能を店員から聞くのは体にも負担がかかるので、ぜひこの記事を参考にしてください。
この記事を書いたちゃこまるについて
- ベビー用品販売員歴、13年目
- チャイルドシート指導員
- 抱っこ紐検定1級修了
- 担当はベビーカー、チャイルドシート、抱っこ紐などの大型育児用品
- 男女の年子のお母さん(大学1年と高校3年)
- 子どもが0歳児の時から働くワ―ママ
クルムーヴコンパクトJQの特徴
クルムーヴシリーズは、たまひよ赤ちゃんグッズ大賞2023チャイルドシート部門1位とゼクシィBabyクチコミランキングチャイルドシート部門1位を6年連続で獲得し続けている人気のチャイルドシートです。
そのクルムーヴの新作「クルムーヴコンパクトJQ」について詳しく解説します。
新基準R129適合で全方向からしっかり守る
R-129 | R-44 | |
衝突 | 前後衝突に加え 側面衝突も加味 | 前後衝突のみ |
体型 | 身長に合わせる | 体重に合わせる |
ダミー人形 | 計測センサー付きで実験 | 計測センサーなしで実験 |
前向き可能な月齢 | 生後15ヶ月から | 生後12ヶ月から |
チャイルドシートの基準は2種類あり、より安全に配慮した厳しい基準がR-129です。側面衝突実験もクリアし、360度すべての方向から赤ちゃんを守ります。
新生児の赤ちゃんは車の進行方向から後ろ向きでチャイルドシートを設置。R-44基準は12ヶ月(1歳)から前向きに変えて良いことになっていますが、R-129では15ヶ月まで後ろ向きで使用します。
前から衝突されたときに、背もたれで衝撃を受ける方が負担が軽減されるため、早い段階で前向きにしない基準となっています。
もしもの事故は前部からの衝突が約80%というデータがあります。
いざという時に、背中の広い面を使って体のパーツがまだしっかりしていない赤ちゃんを後ろ向きで長期間守るという厳しい基準なんですね。
幌を付けても奥行きがコンパクト
クルムーヴコンパクトは幌の形をスリムにし、シートの載っている台座部分も小さくなったため、名前のとおりコンパクト!
シートが回転するタイプのチャイルドシートは、乗せ降ろしがしやすいのがメリットですが、大きくて重いことがデメリットです。
過去に発売されてきたクルムーヴシリーズは、他のメーカーの回転式チャイルドシートと比べてコンパクトに作られていますが、それでも車に設置すると圧倒的な存在感……
お店で見た時と、実際取り付けた時のギャップが大きくて「思ってたのと違う……」と感じる方が多い印象ですね。
助手席をだいぶ前の方に動かさないといけなかったし、背もたれも倒せなかったんだよね。
選ぶときは「赤ちゃんのことだけ」を考えがちですが、一緒に乗る大人のスペースのこともしっかり考えましょう!
産まれてくる赤ちゃんが快適なように一生懸命考えて選ぶのですが、使い始めると自分たちのことを考えて選んでいなかったことに気付くパパママもたくさん。
「赤ちゃんと一緒に行動する自分たちの快適性」もしっかり考えて選びましょう!
抱っこしたまま片手で回転
写真の部分にレバーがあります。指1本で動かせるので、赤ちゃんを片手で抱っこした状態でも素早く楽に回転させることができます。
赤ちゃんとの生活は猫の手も借りたいくらい、ママは大忙し。
授乳の時間を計算しながらお買い物に出かけたり、機嫌をとったり、すべて「泣いて訴えることしかできない赤ちゃんにママのパワーと意識を全振り」することになります。
思っていたように動けないと私も焦っちゃうから、乗せ降ろしでモタモタしたくないんだよね。
指1本でレバーを押して力を加えればクルっと回転するので、乗せ降ろしがいつもスムーズです。
ドア側に回すと簡易ロックで乗せ降ろしもラクラク
簡単に回転してくれるのは嬉しいのですが、ちょうどドア側に向けた時にシートがぐらぐら動いてしまうと乗せにくく安全ではありません。
90度回転させたところで軽くピタッと止まる簡易ロック機能が付いているので、楽に乗せることができます。
留め具の「タング」が下に沈み込まないようするストッパーと手前に倒れやすいバックルのおかげで、さらに乗せるときがスムーズです!
シートを伸ばすと肩ベルトも連動するので面倒な調節不要
チャイルドシートに関するパパママの面倒なことは「肩ベルトに関係する部分」がほとんどです。
- 回転機能も赤ちゃんを乗せてベルトを付け外ししやすくする
- 簡易ロックもベルトを付け外ししやすくする
- タングストッパーとイージーバックルもベルトが座面に沈み込まないようにする
結果として、どれもベルト関連の手間を取り除いて乗せ降ろしを楽にしています。
次のベルトのお悩みはサイズ調節!ベルト位置を月齢に合わせて付け替える手間をカットしました!
以前のクルムーヴシリーズは肩ベルトの出し口として、3箇所ほどの穴が開いており、身長に合わせて付け替えが必要でした。
クルムーヴコンパクトでは、背中部分のレバーを動かすと連動してベルトが伸縮する仕組みになっているので付け替える手間がありません。
さらにお子さまの体に合った位置から肩ベルトをおろせるので、体にフィットして乗り心地もよくなります。
クルムーヴコンパクトJQとクルムーヴアドバンスJPとの違い
2022年発売のクルムーヴアドバンスJPと、今回発売のクルムーヴコンパクトは本体のサイズは全く同じです。
リニューアルしたのは全部で3ヶ所!1つ1つ解説します。
赤ちゃんの様子がわかりやすいメッシュウィンドウ
赤ちゃんは15ヶ月まで後部座席に後ろ向きで乗っているため、幌を足元まで広げていると運転席から赤ちゃんの様子が確認できません。
後ろから2枚目の生地がメッシュになったことで、中の様子もしっかり確認できて、通気性もアップしました。
足元まで幌に覆われていても、中の空気がこもらないのも嬉しいポイント!
幌は、日よけとエアコンの風が当たりすぎないようにする2つの役割があります。
メッシュウィンドウになったことでクルムーヴアドバンスよりも空気の通り道が広くなったので、赤ちゃんもより快適に過ごせます。
大型の肩ベルトカバーで赤ちゃんの体をしっかり守る
カバーが短いからベルトが当たって嫌そうにしてたんだよね。
抱っこ紐につけるベルトカバーなどを購入して対処している方もいました。
今までのベルトカバーは少し短いという声がたくさん届いていました。
成長に合わせてチャイルドシートの高さを変えていきます。ベルトカバーが短いと胸元から下の部分はベルトが直接当たり、痛がったり嫌がったりするお子さまも多くいました。
お客さまの声がコンビさんに届きましたね!
ベルトカバーなどを別に買わなくて済むので助かります。
新形状のインナークッションで姿勢快適
インナークッションのヘッドクッションの形をリニューアルしました。常に赤ちゃんの快適姿勢を研究しているコンビさんです。
お客さまの声やデータをもとに、今回のコンパクトでは長方形のヘッドクッションへ変更しました。
洗濯のときにクッションを取り出すので、今回の形なら、元に戻す際に向きを間違える心配はありません。
インナークッションの使用条件は下記のとおり。
- 身長40cm~65cm未満…必ず使用
- 身長65cm~76cm未満…体格や成長に合わせ窮屈に感じたら外す
- 身長76cm以上…使用しない
目安は65cmです。日本赤十字社のデータによると、平均身長は、男の子の4ヶ月頃が64.2cm、女の子の5ヶ月頃が64.6cmです。
4.5ヶ月頃の身長を確認し、インナークッションを外すか継続して利用するか1度検討しましょう。
クルムーブシリーズの口コミや評判
クルムーヴシリーズは、たまひよ赤ちゃんグッズ大賞2023チャイルドシート部門1位とゼクシィBabyクチコミランキングチャイルドシート部門1位を6年連続で獲得し続けている人気アイテムです。
実際の口コミや評判をチェックし、販売員からのワンポイントアドバイスをさせていただきます!
安全性重視でR129
規定も調べていて素晴らしいです!
万が一の事故は、前後衝突だけではなく側面からも十分考えられます。よく車に乗る機会のあるご家庭は安全性の高さを重視して選んでください。
リクライニングがうまくいかない
すごく小さい角度の3段階なので、わかりにくいと言われることがよくあります。
スタートの最初の位置がすでに1段階目なので、そこから動かすと2→3段階となります。
さらに、赤ちゃんの重みも足されると勢いよく動くため、角度が切り替わったことに気付かない場合も多いです。
赤ちゃんを乗せる前に、1段階ずつゆっくり確認してみることをおすすめします。
軽自動車だからコンパクトさ重視
軽自動車にセッティングしても他のスペースを圧迫しません
大きめのチャイルドシートだと、きょうだいがいたり、他の家族が一緒に乗ったりするときは窮屈になってしまいます。
車のサイズに合ったものを選ぶようにしましょう。
思ったより平ら(フラット)にならない
お店で見ると平らな部分に置いてあるので比較的フラットになっているように感じます。
実際の車のシートには、いくらか傾斜が付いているためチャイルドシートも少し傾斜がついてしまうんですね。
そうすると、リクライニング角度を一番フラットにしても赤ちゃんの首がカクっと前に倒れる場合があり、苦しそうに見えてしまう場合があります。
車によってシートの形もさまざま。シートの傾斜でチャイルドシートの傾きも変わります。
アップリカのフラディアグロウやディアターンのようなベッド型が有名になってから、クルムーヴシリーズもベッド型のようにフラットになると思われがちです。
クルムーブシリーズはイス型のチャイルドシート。さらに先ほどもお伝えした、車のシートに傾斜が付いている場合は、余計フラットじゃない…と感じる方が多くいます。
インナークッションを外す時期を超えてしまった
インナークッションを外すタイミングを超えて使用している方は実は多くいます。
チャイルドシートを取り付けるときに説明書を見たきり、そのあとは全然見ない……という方は実際多いです。
説明書はシートの内側に「説明書収納ポケット」があるため、そこに入れておくか、車内に置いておくようにしましょう。
クルムーヴシリーズに関するよくある質問
続いて、店頭でもよく質問を受ける内容をコンピさんのQ&Aもふまえてお伝えします。
ベルトが短い・きついときは?ベルトが出る場所が間違っている可能性あり
厚着もさせていない、肩ベルトの位置も高さも問題ない場合は、インナークッションの隙間からしっかりベルトが出ていない可能性があります。
コンビさんの写真付きの回答はこちら。
他には、装着前にしっかりベルトを引き出せておらず、きついと感じることも。
ベルト調節ボタンを押しながら、両方のベルトを持ち、斜め下に引っ張ると伸びます。
コンビさんの動画と写真はこちら。
横向きで固定できない!?横向きは簡易ロックで解決
ドア側に回転させて乗せ降ろしする時に、固定されずグラグラ動いてやりにくさを感じている方も多くいました。
クルムーヴアドバンスやコンパクト、THE S(ザエス)ZC・ZDには横向きにした時の簡易ロックが搭載されています。
2022年以降に発売の商品から改善されています。
リクライニングがフラットにならない!?コンビはイス型を採用
衝突があった際、背中の広い範囲で衝撃を分散させるためです。
コンビのチャイルドシートは全てイス型を採用しています。
アップリカのベッド型(ディアターンやフラディアグロウ)が有名になってから、どのチャイルドシートもフラットになると思う方が増えました。
安全が確保できる範囲のリクライニング機能は付いていますが、コンビのチャイルドシートはフラットになる仕様ではないと覚えておきましょう。
詳しいコンビさんの回答はこちら。
シートがぐらつきカタカタ音がする
回転の構造上、シートに「遊び」があります。そのため、カタカタした動きや音が聞こえる場合も。
不具合ではないので安心して使用してください。どうしても気になる場合はカスタマーサポートに連絡をすると回答がもらえます。
車のシートとチャイルドシートの❝設置面のぐらつきや傷み❞が気になる場合は保護マットがおすすめです。
ベルト調節ボタンはどこにある?ベルトが出ている部分の下!
クッションが厚いので、どこに調節レバーがあるかわからない方が多くいます。
新生児期はインナークッションがあることで、ベルト調節レバーまでたどり着くのが難しいと感じる人もいる様子。
写真におさめるのも非常に難しい位置にあります。指1本を入れると「ひやっ」と冷たく感じるレバーがあるのでそこを押しながらベルトを引っ張ると伸ばせます。
ベルトがねじれた時の直し方は?よくねじれるので直し方をマスターしよう!
乗せ降ろしの頻度にもよりますが、ベルトはよくねじれます。
そのまま使用していると危険な場合もあるので、ねじれを見つけたらすぐ直すようにしましょう。
コンビさんの解説はこちら。
Combi(コンビ)のあんしん保証について
事故製品の無償交換サービスが付いているので、必ず登録しておきましょう!
通常の保証が1年に対し、4年へと延長される上に、もしもの事故の場合は無料でチャイルドシートを交換してもらえます。
チャイルドシート本体に外傷がなくても、内部はダメージを追っているため、事故の後に同じ製品を使い続けるのは基本的にNGです。
事故の後はいろいろな面で手続きに時間を取られたりするため、すぐにチャイルドシートを準備する余裕はないかもしれません……
しかし車に乗せて病院へ行くことは必ずあるはずなので、チャイルドシートは必須です。必ず登録しておきましょう。
- 製品交換の際には、事故証明書(コピー可)のご提示が必要
- 事故にあった製品が生産終了などの場合、同等製品と交換
- 業務中の事故やレンタカー・カーシェアリングで使用中の事故は対象外
「2022年12月1日(木)以降」に新品を購入し、6ヶ月以内にWEB登録をされた方が対象です。
そのため、クルムーヴコンパクトを購入した場合は必ずあんしん延長保証の登録を必ず済ませておきましょう。
抱っこしたまま片手で回転!車内もひろびろ快適空間で赤ちゃんと楽しいお出かけを!
2023年4月21日発売のコンビ『クルムーヴコンパクトR129エッグショックJQ』について解説しました。
クルムーヴコンパクトの特徴をおさらいします。
- 新基準R129適合で全方向からしっかり守る
- 幌を付けても奥行きがコンパクト
- 抱っこしたまま片手で回転
- ドア側に回すと簡易ロックで乗せ降ろしもラクラク
- シートを伸ばすと肩ベルトも連動するので面倒な調節不要
軽自動車やコンパクトカーにおすすめのチャイルドシートですが、大きな車を所有している方でお子さまの人数が多いご家庭にもおすすめです。
上のお子さま用にジュニアシートを使用している場合も、車内が狭くなりがちなのでコンパクトで操作しやすいチャイルドシートが役に立ちます。
そしてクルムーヴコンパクトは、2022年4月に発売されたクルムーヴアドバンスと本体の大きさなどの規格はまったく同じです。
クルムーヴコンパクトとクルムーヴアドバンスの違い
- 赤ちゃんの様子がわかりやすいメッシュウィンドウ
- 大型の肩ベルトカバーで赤ちゃんの体をしっかり守る
- 新形状のインナークッションで姿勢快適
大人も赤ちゃんもより快適にドライブできる工夫を3点追加してリニューアルしました。
普段のちょっとした移動も、旅行やレジャーも、家族みんなにとって快適な車内空間にしていきましょう!
お子さまが快適でごきげんでいてくれると、ママも子育てに自信が持てますね!
価格面で迷っている場合は、クルムーヴアドバンスを検討してみてはいかかでしょうか。クルムーヴコンパクトの発売に伴い値下されています。
クルムーヴアドバンスについても詳しく解説しているので参考にしてください。
クルムーヴスマートシリーズとの大きさの比較写真などが多数載せてあります。本体の大きさや重さはクルムーヴアドバンスもクルムーヴコンパクトも同じなので目安になります。
台座とシートが分離できるTHES(ザ・エス)についても詳しく解説しているので、クルムーヴと比較する場合はこちらも参考にしてください。
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